こんにちは。
元病院薬剤師、現在は
企業で働いているなしこです。
病院薬剤師として3年働いた後、
企業転職を決意しました。
書類選考は10社全通過。
「いける!」と思ったら、面接で2社連続不合格…。
正直、かなり凹みました。
でも3社目でようやく内定を獲得。
この記事では、
私が面接で何を失敗して、
どう立て直したのか。
実際の質問内容や対策法まで、
全部お話しします。
書類は通るのに、面接で落ちる現実
応募から書類選考まで
転職エージェントに登録して
こんな感じで応募しました:
- CRA(臨床開発モニター):4社
- CRC(治験コーディネーター):3社
- DI(医薬品情報管理):2社
- メディカルライター:1社
- 合計:10社
結果:10社全通過!
正直、ここで調子に乗りました(笑)
「あれ、案外いけるじゃん」って。
でも、甘かったんです。
職務経歴書で工夫したこと
エージェントさんに職務経歴書を
添削してもらって、
こんな風に変えました:
調剤業務を担当していました
↓
月間500枚の処方箋を調剤し、調剤過誤0.5%未満を3年間継続。
医師とコミュニケーションを取っていました。
↓
月平均10件の疑義照会・処方提案を実施しました。
ただの業務内容じゃなくて、
具体的な数字と成果を書くのがポイントだそうです。
これが書類通過率アップに
繋がったんだと思います。
【1社目の面接】準備したのに、緊張で全部飛んだ
やった準備
エージェントさんと模擬面接もして、準備はしてたんです:
- 模擬面接を実施
- 想定質問への回答を考えた
- 企業のホームページを読み込んだ
- 志望動機を整理した
「緊張するけど、まあなんとかなるかな」
って思ってました。
でも、本番は全然違った
オンライン面接が始まった瞬間、
緊張で頭が真っ白に。
模擬面接とは全然違う空気感。
画面越しの面接官の表情、沈黙の重さ…。
準備した質問は何とか答えられたけど、
想定外の質問には全然対応できませんでした。
特に「チームで意見対立したとき」みたいな、
具体的な経験を聞かれる質問。
全然考えてなかったんです。
なぜ落ちたのか
後で冷静に振り返ると、こんな理由でした:
- 初めての企業面接で緊張しすぎた
- 想定外の質問(行動面接)に対応できなかった
- 志望動機が「治験に興味があります」くらいで薄かった
- 企業研究が表面的だった
【2社目の面接】また同じパターンで落ちる
追加で準備したこと
1社目の反省を活かして、こんな準備を追加しました:
- 企業のIR情報もチェック
- 志望動機を紙に書き出した
- 想定質問をもっと増やした(でも回答は考えてなかった…)
でも、また落ちました。
エージェントからの厳しいフィードバック
面接後、エージェントさんが
企業からフィードバックを取ってくれました:
- 「志望動機が、どこの企業でも通用する内容だった」
- 「企業で何をしたいのかが明確じゃなかった」
- 「キャリアビジョンが曖昧」
- 「他の候補者と比べて、熱意が伝わりにくかった」
これ聞いたとき、かなりショックでした。
でも同時に、「準備の仕方が間違ってる」
ってハッキリわかったんです。
病院面接と企業面接は、全く別物だった
エージェントさんに教えてもらって、
やっと気づきました。
病院の面接と企業の面接、全然違うんです。
病院の面接って、
正直「いつから働けますか?」
「シフト入れますか?」くらいしか
聞かれなかったんですよね。
でも企業面接は違います。
企業面接で必ず聞かれる質問
実際に私が聞かれた(or エージェントから教わった)質問がこれ:
- なぜ転職したいのか(退職理由)
- なぜ病院じゃなくて企業なのか
- なぜCRA/CRCなのか(職種を選んだ理由)
- なぜ当社なのか(他社じゃダメな理由)
- 病院での経験を、企業でどう活かせるか
- 5年後、どんなキャリアを描いているか
- 逆質問(「特にありません」は絶対NG)
この中でも特に、「なぜ当社なのか」
が一番難しかったです。
【3社目】本気で準備を変えた
2社落ちて、さすがに「このままじゃヤバい」って思いました。
エージェントさんと相談して、
準備の仕方を根本から変えました。
1. 志望動機を1から作り直した
❌ 最初の志望動機(薄すぎ):
「業務をする中で新薬開発に携わりたいと思いました。御社の事業内容に魅力を感じました」
これ、どこの企業にも言えますよね…。
✅ 作り直した志望動機:
「病院では目の前の患者さんへの対応が中心でしたが、治験を通じて新薬開発に関わることで、より多くの患者さんに貢献できると考えました。特に私は〇〇疾患の患者さんを多く担当してきた経験があり、御社が〇〇領域で豊富な治験実績をお持ちな点に魅力を感じています。医療現場の視点を活かして、医療機関や被験者の方に寄り添ったサポートができると考えています」
ポイント:
- 自分の経験と企業の強みを結びつける
- 「なぜこの企業なのか」を明確に
- 具体的な疾患領域や実績に触れる
2. STAR法で経験を整理した
エージェントさんから「STAR法」
という方法を教わりました。
STAR法とは:
- S(Situation): どんな状況だったか
- T(Task): どんな課題があったか
- A(Action): どう行動したか
- R(Result): どんな結果になったか
例:「チームで意見対立したときの対応」
- S: 新人薬剤師が、医師の指示と違う調剤方法を主張した
- T: 患者さんの安全を守りつつ、新人の意見も尊重する必要があった
- A: まず新人の意見をちゃんと聞いて、その後で根拠を示しながら医師指示の妥当性を説明。最終的に医師にも確認を取って、新人も納得してくれた
- R: 患者さんの安全を守れて、新人との信頼関係も築けた
この形式で答えると、具体的で説得力があるって言われました。
3. 想定質問を30問準備した
エージェントさんが、
過去の面接データから
「この企業はこういう質問が多い」
と教えてくれました。
それを元に、約30問の想定質問と回答を準備。
転職理由なぜ今転職するのか、なぜ病院を辞めるのか志
望動機なぜ当社か、なぜこの職種か
経験・スキル成功体験は?失敗から学んだことは?
行動面接困難な状況での対応、チームワークの経験
キャリアプラン3年後、5年後はどうなっていたい?
全部に回答を用意して、
声に出して練習しました。
4. 企業研究をめちゃくちゃ深掘りした
ホームページを見るだけじゃなくて、
こんなことまで調べました:
- どの疾患領域の治験が強いか
- 企業理念・ミッション
- 競合他社との違い
- 採用ページの社員インタビュー
- IR情報(業績、今後の方向性)
これをやったおかげで、
「なぜ当社なのか」に
具体的に答えられるようになりました。
5. 逆質問を5つ用意した
「特にありません」は絶対NGって言われたので、5つ用意しました:
- 入社後、まず身につけるべきスキルは何ですか?
- 活躍している方に共通する特徴を教えてください
- チームの雰囲気や、普段の連携方法について教えてください
- 〇〇(最近のニュース)について、現場ではどんな影響がありますか?
- 入社までに準備しておくべきことはありますか?
【3社目の面接】ついに内定!
準備を徹底してから臨んだ3社目の面接。
今回は、前の2回とは全然違いました。
実際に聞かれたこと
Q1. なぜ当社を志望したのですか?
→ 準備した志望動機をしっかり話せました。企業の強みと自分の経験を結びつけて。
Q2. 病院での経験を、CRAでどう活かせると思いますか?
→ STAR法で具体例を3つ提示。医師とのコミュニケーション、患者対応、チーム医療の経験を話しました。
Q3. CRAの仕事で大変だと思うことは?それにどう対応しますか?
→ 想定してた質問!出張や調整業務の大変さを挙げて、具体的な対応策を話しました。
Q4. 5年後、どんなキャリアを描いていますか?
→ 「まず3年でCRAのスキルをしっかり習得して、その後治験全体をマネジメントに進みたいです」と答えました。
面接後のフィードバック(内定の決め手)
後でエージェントさんから聞いた、企業からの評価:
- 志望動機が具体的で、企業研究の深さが伝わった
- 病院での経験を論理的に説明できていた
- 想定質問への回答が明確だった
- 逆質問の内容から、本気度が伝わった
- 落ち着いて話せていて、信頼感があった
正直、めちゃくちゃ嬉しかったです。
転職して、こう変わりました
内定をもらって転職してから、働き方がガラッと変わりました。
年収 350万円➤450万円
土日休み 月1〜2回➤毎週+8日/月
残業 月40時間➤月20時間
在宅勤務 なし➤週3〜5回
数字で見ると、かなり変わってますよね。
でも一番大きかったのは、
精神的な余裕ができたことです。
日曜の夜に「明日仕事か…」って
憂鬱にならなくなったし、
友達とも気軽に会えるようになりました。
趣味のヨガも再開できて、
本当に転職してよかったと思ってます。
これから面接を受ける人へ:私が実際にやったこと
私が2社落ちて学んだことを、実際にやったことベースでまとめます。
面接1週間前に私がやったこと
実際に3社目の面接前、こんな準備をしました:
- 企業のホームページを全ページ印刷して、マーカーで重要箇所をチェック
- IR情報から業績と今後の方向性を確認し、志望動機に組み込んだ
- 競合3社と比較表を作成(強み・弱みを整理)
- 想定質問30問をエクセルにまとめて、回答を書き出した
- 逆質問5つをノートに書いて、優先順位をつけた
特に競合比較は、
「なぜ当社なのか」を答えるのに本当に役立ちました。
面接前日に私がやったこと
前日は仕事を早めに切り上げて、こんな準備をしました:
- 想定質問の回答を、実際に声に出して5回練習(部屋で一人で話す)
- 志望動機を1分・3分・5分の3パターンで練習
- 面接官の名前・役職をメモして、呼びかけ方を確認
- オンライン面接だったので:背景を片付け、照明を調整、マイクテスト
- スーツを着て、画面映りを確認(意外と大事でした)
- 想定質問リストを印刷して、机の横に置いた
声に出して練習したのが、一番効果ありました。頭で考えるのと、実際に話すのは全然違います。
面接当日の朝にやったこと
当日の朝は、こんな感じで最終チェック:
- 志望動機を2回声に出して確認
- 企業の強みを3つ、スラスラ言えるか確認
- 面接30分前にパソコンの前にスタンバイ
- 深呼吸して、笑顔の練習(緊張をほぐすため)
志望動機、私はこう作りました
最初は全然ダメだった志望動機。
エージェントさんと一緒に、こんな手順で作り直しました:
ステップ1:なぜ企業なのか(自分の言葉で整理)
ノートに「病院じゃなくて企業を選ぶ理由」を箇条書き。 → 「目の前の患者さんだけじゃなくて、もっと多くの人に貢献したい」
ステップ2:なぜこの企業なのか(競合と比較)
競合3社の治験実績を調べて、志望企業の強みを明確に。 → 「〇〇領域の治験実績が豊富」「患者ファーストの理念」
ステップ3:自分の経験とどう結びつくか(具体例)
病院で担当した疾患と、企業の強みを結びつける。 → 「〇〇疾患の患者さんを多く担当した経験が活かせる」
この3ステップで整理したら、説得力が全然違いました。
私がやった逆質問(実際に使った5つ)
3社目の面接で、実際にこの逆質問をしました:
- 「入社後、まず身につけるべきスキルは何ですか?」
→ 成長意欲をアピールできる - 「活躍されている方に共通する特徴があれば教えてください」
→ 企業が求める人物像を理解してることが伝わる - 「チームの雰囲気について教えていただけますか?」
→ 長く働く意志を示せる - 「先日の〇〇のプレスリリースを拝見したのですが、現場ではどのような影響がありますか?」
→ 企業研究の深さが伝わる(これは好印象だったみたいです) - 「入社までに準備しておくべきことがあれば教えてください」
→ 前向きな姿勢が伝わる
特に4つ目の「最近のニュースについて」は、面接官の表情が明るくなったのを覚えてます。
逆に、絶対やらない方がいいこと
私が1〜2社目でやって失敗したことも、参考までに:
❌ やって失敗したこと:
- 「残業時間はどれくらいですか?」って最初に聞いた → 条件ばかり気にしてると思われた(エージェントからフィードバックあり)
- 「御社のホームページを見て興味を持ちました」とだけ答えた → 具体性がなくて薄いと言われた
✅ 代わりにこうすればよかった:
- 残業について知りたいなら「チームの1日の流れを教えてください」と聞く
- ホームページのどの部分に、なぜ興味を持ったか具体的に
転職エージェントは絶対使った方がいい
正直、エージェントなしでは
内定取れなかったと思います。
私はマイナビ薬剤師を使いましたが
転職活動を終えてから知ったのが
「にしまファーマ」。
Xでたまたま見つけたのですが、
医療業界の企業への
未経験転職に特化したエージェントで
「もっと早く知りたかった…」って正直思いました。
エージェントを使うメリット
- 非公開求人にアクセスできる
一般に出回ってない求人を紹介してもらえます - 企業の内部情報がわかる
実際の残業時間、雰囲気、離職率など、ホームページには載ってない情報 - 職務経歴書を添削してもらえる
これで書類通過率が全然変わります - 面接対策が手厚い
企業ごとの傾向、想定質問、模擬面接までやってくれます - 年収交渉を代行してくれる
自分では言いにくい交渉を、代わりにやってくれます - 面接後のフィードバックがもらえる
落ちた理由がわかるから、次に活かせます
おすすめの転職エージェント
1. にしまファーマ ⭐未経験の企業転職ならここ
こんな人におすすめ:
- 病院・薬局から企業へ転職したい
- 企業未経験だけどCRA・CRCに挑戦したい
- 臨床経験を企業でどう活かせるか知りたい
- 未経験でも年収下げずに土日休みを勝ち取りたい
にしまファーマの特徴:
- 医療職の臨床→企業転職に特化
- 未経験からの企業転職サポートが得意
- CRA・CRC・ヘルステックなど企業求人が豊富
- 「病院経験をどう活かすか」を一緒に言語化してくれる
- 企業未経験者向けの面接対策が手厚い
私が転職活動してわかったこと:
企業転職で一番難しいのが、
「病院での経験を、企業で
どう活かせるか説明すること」です。
にしまファーマは、
この部分を一緒に整理してくれるとのことで
今から転職活動するなら絶対使います。
特に私みたいに「企業未経験で面接に不安がある人」には、本当におすすめです。
2. マイナビ薬剤師
こんな人におすすめ:
- 幅広い選択肢から求人を探したい
- 大手の安心感が欲しい
- じっくり相談しながら転職したい
マイナビ薬剤師の特徴:
- 求人数が多い(企業以外の選択肢も)
- 大手ならではの安心感
- 面接対策が丁寧
- 企業の内部情報も詳しい
私が実際に使ったのはマイナビ薬剤師でした。
担当者さんが親身で、面接対策も本当に助かりました。
どっちを選べばいい?
にしまファーマ:
- 企業転職に絞っている
- 未経験からの企業転職に不安がある
- CRA/CRC以外にどんな企業があるか知りたい
- 「病院経験をどう活かすか」を言語化したい
マイナビ薬剤師:
- 企業以外の選択肢も見たい
- 大手の安心感が欲しい
- じっくり時間をかけて探したい
正直、両方登録して比較するのが一番おすすめです。
私は1社だけでしたが、転職活動を終えてから「もう1社登録しておけばよかった」って後悔しました。
求人の選択肢が広がるし、エージェントごとに得意分野が違うので、比較できた方が絶対いいです。
私がマイナビ薬剤師を選んだ理由(参考までに)
当時、企業転職に特化したエージェントがあると知らず、大手のマイナビ薬剤師を選びました。
良かった点:
- 担当者さんが親身だった
- 面接対策が手厚かった
- 企業の内部情報も教えてくれた
今思うこと:
もし今から転職活動するなら、
にしまファーマとマイナビ薬剤師
両方に登録します。
理由は:
- にしまファーマで企業特化の求人・サポートを受ける
- マイナビ薬剤師で幅広い選択肢を確認する
- 両方の求人を比較できる
エージェントは複数使っても全然OK(むしろ推奨)なので、まずは両方登録して、相性のいい方をメインにするのがベストだと思います。
よくある質問
Q1. 働きながら転職活動できますか?
A. できます!
私も病院で働きながら転職活動しました。面接は有給使ったり、オンライン面接(平日夜や土曜)で対応できます。
Q2. どれくらいで内定もらえますか?
A. 人によりますが、私は2ヶ月でした。
エージェント登録から内定まで、
トータルで2ヶ月。
早い人は1ヶ月、
長い人は半年くらいかけるみたいです。
Q3. エージェントって本当に無料ですか?
A. はい、完全無料です。
企業側が報酬を払う仕組みなので、私たちは一切お金かかりません。
Q4. 落ちた理由って教えてもらえますか?
A. エージェント経由なら教えることもあります。
企業から直接は教えてもらえないけど、
エージェントさんが確認して
フィードバックしてくれます。
これが次の面接に本当に役立ちました。
Q5. 複数のエージェントに登録した方がいいですか?
A. 2〜3社登録して比較するのがおすすめです。
ただ、面接対策の質を重視するなら、
1社に絞った方が密にサポートしてもらえると思います。
まとめ:企業面接で成功するために大事な5つのこと
- 準備を徹底する
想定質問30問、企業研究、逆質問準備 - 志望動機を具体的に
「なぜこの企業なのか」を他社比較で明確に - 経験を言語化する
STAR法で具体的なエピソードを用意 - エージェントを活用する
内部情報、面接対策、フィードバック取得 - 諦めない
1〜2社落ちても、それで終わりじゃない
企業面接は、病院や薬局の面接とは全く違います。
準備なしでは通過できません。
でも、ちゃんと準備すれば、
未経験からでも内定は取れます。
私も最初は2社落ちて「もう無理かも…」って思いました。
でも諦めずに準備し直して、3社目で内定もらえました。
あなたもきっと大丈夫です。
この記事が、少しでもあなたの転職活動の参考になれば嬉しいです。
